未来航路株式会社様のコンセプトブックを制作させていただきました。

未来航路株式会社様は、港湾で使用される「車止め」や「縁金物」といった製品を製造しています。

「車止め」というと、コンクリート製のブロックをイメージされる方が多いと思うのですが、全然違います。カッコいいのです。グッドデザイン賞を受賞しているのもうなずけるスタイリッシュな製品です。こうした見た目だけではなく、使い勝手や安全性にもこだわりがあって、製品誕生から20年を経過した今も改良が重ねられているというのですから、感嘆するほかありません。この一事からもわかると思いますが、すべての製品へのこだわりが半端なく、取材ではたくさんの勉強をさせていただくことができました。
近年では車止め以外にも「感覚統合療育用遊具」のトランポリン等の製造・販売も本格化しているほか、「バーベキューコンロ」などもつくっています。

こうした一見バラバラな業容から、「一体どういう会社なのですか？」と尋ねられることがしばしばあるとのことで、どうにか自分たちの会社をうまく伝えたい、というご相談をいただきました。私たちもお話を聞いて、尋ねたくなるのも肯けると思いました。

そこで「コンセプトブック」です。
単に個々の事業を説明するのではなく、「核となる金属加工技術と現場へのこだわり」や「どのような気持ちで事業に取り組んでいるのか？」を伝えることで、一見バラバラな事業の一貫性を明確にして、より深く未来航路を知っていただこう、という狙いです。もちろん、その結果として新たな相談にもつながるようなツールを目指しました。

通常の会社案内とは違い、「普通はこうなっている」というような見本のあるものではありませんから、制作は決して簡単ではありません。コロナ禍のなかではありましたが、企画を何度も練り、入念な取材と撮影を行い、会社の空気も伝わるよう納得できるデザインになるまで取り組みました。結果的に満足の仕上がりになったと自負しております。

お客様の役に立つツールとして末長く利用されることを願っています。

ちなみに、扉の集合写真（スライド２枚目）。なにか普通と違うと思いませんか？
実はこれ、普通の撮影では実現できない画像なのです。というのも、一度に全員を撮影しようとすれば、広角レンズでの撮影になり、外側の人ほど大きくなるなど遠近感がでます。カメラでの撮影はレンズ球面の中心に向かって像が集まる中心投影ですから、広角であればあるほど遠近感が出て像が歪むのです。しかしそういう普通の集合写真では面白くない。社員ひとりひとりを魅力的に魅せたい。イメージとしては、社員の一人ひとりのアップをカメラが横に移動しながらを笑顔を映していく映画のシーンのようにしたい。

そこで手間をかけて中望遠レンズで一人一人を撮影、合成することで正射投影（平行投影）された画像に仕上げたというわけなのです。

URL

https://www.miraikouro.co.jp/

Category

会社案内 サービス・商品案内 その他

Date

2020-10-26